老後の生活資金を気にする人に共通している残念なこと
FPの相談業務をやっていると老後の生活資金に関する相談を多く受けます。
年金の受け取り可能な時期も年々遅れている昨今なので、心配になるのは至極当然です。
こうした相談案件で、先ず必要になる情報は「現在の正確な資産状況」です。中でも特に重要なのが、現時点の保険加入と預貯金の情報です。
これは当然ですね。これらについて、現在の状況が確認できなければ、将来についての対策など立てようがありません。
現在の資産状況が分からなければ対策しようがない
しかしながら、相談に来る人でこの質問に答えられる人は残念ながら皆無です。詳細な状況をその場で答えるのは難しいですが、どんな保険に入っていて、どれ程の受け取りが見込めるのかを全く把握していない人が多いです。
「大雑把に、毎月3万円程度支払っているが、契約の内容は知らない。」って人が多いです。
つまり、仮に明日から病気で入院することになったら、保険会社からはどのような支援が受けられるのですか。と質問しても全く答えられない人がほとんどです。
おそらく、老後の生活資金が心配になる原因の多くは、現状を知らないからです。現状がしっかりと把握できていれば、対策は自分自身で既にできているものなのでしょう。
相談すること、専門家に意見を求めることは、とても有益な行為だと思います。しかし、現状を知らずに相談に行っても「私は誰でしょう」と言っているのと同じです。
限られた時間で、有効な助言を最大限に受けるためにも、現在の状況を確認してからの相談がとても大切です。